男性の3人にひとりは、AGAだと言われています。
額の生え際か頭頂部のどちらか、または両サイドから薄くなって少しずつハゲが進んでしまうのです。
残念なお知らせですが、AGAは治りません。一度発症してしまうと治すのは不可能なので、進行を遅らせるのが重要です。
「気付いたら頭皮が透けて見えていた」なんて事態、想像しただけで恐ろしいと思いませんか。薄毛になってきたかもしれない…と思ったら、早めに治療を始めてください。
これから、AGAの症状や治療方法について解説します。
目次
AGAになるとどうなるの?
AGAになると髪が抜ける、細くなるといった症状が見られます。健康的な毛髪でも1日100本前後は抜けるのですが、AGAの場合抜ける量が2~3倍に増えるのです。
また抜けるペースが早くなると、太さのある毛髪へと成長する期間が短くなってしまいます。髪には生える→成長する→抜けるといった、ヘアサイクルがあるんです。まだ十分な太さに成長していない段階で抜けると、細い毛が増えて毛量が少なく見えてしまいます。
しかし徐々に進行してしまうため、初期段階では気づきにくいもの。早期発見を心がけるためには、AGAの初期症状や進行パターンをチェックしておきましょう。
発症のサインかも?初期症状とは
毛が抜ける瞬間をとらえるのは、難しいですよね。脱毛症状に気づくためには、枕やお風呂の排水溝を確認すると分かります。
・枕元に毛が散乱している
・排水溝が毛髪で詰まりやすくなった
上記に当てはまるなら、抜け毛が増えている可能性大です。
また毛髪の細さの変化は、手で触った感触やクシでとかしてみた感覚で分かる場合もあります。髪に触れているのに頭皮に指先や手のひらが接触する、またクシでとかす必要をあまり感じないなら注意が必要。
さらに以前に比べてヘアセットがしにくくなったと感じている場合も、細くなった毛髪が原因だと考えられます。
進行パターンを知っておこう
進行度合いを知るのに、ハミルトン・ノーウッド分類が役立ちます。これはアメリカの医師・ハミルトンが作った脱毛のパターンをのちにノーウッドという医師によって改訂されたものです。
ハミルトン・ノーウッド分類では、進行度合いを1~7のレベルに分類しています。
Ⅰ型:脱毛が始まっていない
Ⅱ型:生え際から後退し始めている
Ⅱ型:生え際の後退に加えて、頭頂部がO型に脱毛
Ⅲ型:生え際から徐々に進行が目立ってきた
Ⅲ型:Ⅲ型からさらに、頭頂部の薄さが目立つ
Ⅳ型:生え際から頭頂部にかけて進行した状態
V型:生え際から頭頂部にかけてのハゲがつながっている
Ⅵ型:全体的に進行して頭皮の見えている範囲が広がる
Ⅶ型:Ⅵ型よりさらに進行している状態
日本人の場合は、頭頂部から薄くなる男性も多いという報告があります。頭頂部は本人から見えにくく、薄毛に気付きにくい箇所です。AGAを発症したら、合わせ鏡をして進行度合いをときどき見てみてください。
AGAに効く治療薬がある
AGAを改善するには、投薬治療が一般的です。
治療で主に使われる薬は、2種類あります。一つは脱毛を防ぐ薬で、もう一つは発毛を促す薬です。抜け毛が減らなければ、髪は薄くなる一方。また発毛力を上げなければ、細い毛だらけになり頭皮が透けやすくなってしまいます。
育毛してフサフサヘアーを取り戻したいなら、AGA治療薬を始めましょう。
プロペシアは抜け毛を防ぐ
プロペシアは、髪が抜けるのを防ぐお薬です。そもそも髪が抜けるのは、脱毛ホルモンであるジヒドロテストステロンが原因です。ジヒドロテストステロンが働くと、毛根に抜け毛を促す命令が下されてしまうのです。結果、髪が抜けやすくなり薄毛状態に。
しかしプロペシアを服用すれば、ジヒドロテストステロンの作用を抑制するので髪が抜けにくくなります。
発毛できるのはミノキシジルタブレット
ミノキシジルタブレットは、血流を良くして発毛力をアップさせます。服用すると、頭皮の血液の循環を良くするので、髪の成長に必要な栄養が血と一緒に運ばれやすくなります。
栄養が行き届けば、コシとハリのある健康的な毛髪へと育っていけるのです。